木造千手観音坐像 1軀
指定区分 | 村指定有形文化財 |
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所蔵 | 福満寺 |
時代 | 藤原時代末 |
像高・寸法 | 像高 106.5cm |
材質・形状 | 桧材 彫眼 寄木造 |
住所 | 399-7702 長野県東筑摩郡麻績村山寺 |
仏教の仏のうちで、観世音菩薩ほど大衆の信仰を集め、今なお続いている仏は数少ないのではなかろうか。
観音さまは三十三身に姿を変えて観音の信者を救って下さるという現世利益(げんせいりやく)の信仰は、三十三番観音霊場を巡拝する風習として今も伝えられている。
この千手観音は、福満寺客殿(きゃくでん)の本尊で薬師如来と同時代に造顕(ぞうけん)された仏である。正しくは千手千眼観自在菩薩(せんじゅせんげんかんじざいぼさつ)と言い、千本の手のそれぞれの手のひらに一つの眼を備えていて、千の慈手と千の慈眼を持って衆生を救うという誓願を持った仏である。
頭上の頂上仏面(ちょうじょうぶつめん)と菩薩面二、忿怒面(ふんぬめん)一、大笑面(だいしょうめん)一が残り合掌手のほかに左右に二十手ずつの脇手(わきしゅ)がある。
中世以降の補修が多く残念であるが、なお造顕当時の尊容をしのばせるに充分である。
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